どう始めるか?という疑問

ソビエト行きを承諾した私は週に3回2時間の英会話教室への切符を手にしました。当時、すでにほかの部門でこのプロジェクトへの参加が決まっていた同僚たちは一足先にその英語教室に参加を始めていたようでした。

  • さて初めての英会話教室。何じゃこりゃ、でした。ぜんぜん周りの人に比べてレベルが低いようです。みんなが笑っているのにあわせてとりあえずあわせて笑ってました。「この教室に通っていただけでは駄目だ」と思いました。
  • その日を境に私の「どう英語を勉強すればいいのか?」を模索する日々が始まりました。当時、「20日間でぺらぺら英会話」などのあたかも英語は簡単ですと宣伝する風潮が強かった時勢に、それは違うと本能的に避けました。とにかく真摯に、達成への道を説いてくれている本や雑誌はないかと探しました。どのくらいの期間でどのくらいのレベルになれるのか?そしてそのアプローチは?わからないことだらけでした。
  • そしてそれらの中で一番参考になったのが松本道弘の著書でした。中でも速聴の英語―聴けなければ話... 速読の英語でした。英語に哲学まで持ち込んだ、いわば英語学習を天職としたような人でした。その哲学はともかく、私はこの本を読んでこれは一筋縄ではなく気合いを入れてそして長丁場の話だな、と覚悟を決めました。一年先のソビエト行きまでにいけるレベルはしれている。それはわかりました。でもとにかく始めなければ。
  • とりあえず速読・速聴のため、早速Timeの3年間購読に契約しました。1000時間ヒアリングマラソンも申し込みました。今から思えば身の程知らずの挑戦です。